2013.10.05
国立能楽堂 新作能『夢浮橋』 (2000年3月3日・4日上演)
公開講座の企画が進む中、『新作能の初演時に配布するパンフレットに、原稿を書いてくれますか?』との打診を頂戴しました。テーマは、『源氏物語の香りと源氏香』でした。記憶が正しければ、それは国立能楽堂の応接室で打ち合わせを行なっている際の出来事で、『源氏の薫り』の著書で著名な尾崎 左永子さんもご一緒でした。
いたく光栄に思いながらも、『そのテーマなら、むしろ尾崎さんがスペシャリストですが・・・』と申し上げたところ、尾崎さんは『あら、山田さんの文章も読んでみたいから、香道の世界から見る源氏物語という視点で、まとめてごらんになれば?』というような意味のことを仰って下さいました。
今思い起こしても“夢のような”経緯でしたが、蛮勇を奮ってお引き受けしたことによって、得難い体験をさせて戴きました。
尚、パンフレットの文中に写真を掲載した徳川美術館蔵品の香道具三点は、「重要文化財」と表記していますが、現在は「国宝」に指定されています。
※資料はこちらをクリックされるとご覧いただけます。
①「目次」
②「配役一覧」
③『源氏物語の香りと源氏香』(山田 眞裕)